メルセデス・ベンツ日本株式会社

千葉を拠点にビジネス拡大を目指す外資系企業に、お話を伺っています!

外資系企業インタビュー

習志野から最高のアフターセールスサービスを

代表取締役副社長
マークオリバー・ナンディ 氏

  • メルセデス・ベンツ日本株式会社
  • メルセデス・ベンツ日本㈱ マークオリバー・ナンディ 氏

メルセデス・ベンツ日本株式会社は、ダイムラーAGのグループ企業として1986年に誕生し、高級車の代名詞となっているメルセデス・ベンツ、スマート、マイバッハ等の輸入販売を行ってきた。2010年9月には、千葉県習志野市に部品センター、トレーニングセンター、テクニカルセンターを含むサービス・パーツ部門の大規模事業所となる、習志野事業所を開設した。


メルセデス・ベンツ日本株式会社 習志野事業所

Q 習志野事業所の設立のねらいを教えてください。

皆さんは、メルセデス・ベンツという車はご存知だと思います。このメルセデス・ベンツという車はドイツの自動車メーカーであるダイムラー社が製造しています。そして当社はそのダイムラー社の日本法人で、1986年に設立されました。本社は東京都の港区にあります。当社は全国約200箇所の販売店を通じて、乗用車の販売とアフターセールスサービスの提供を行なっています。

習志野事業所はこのアフターセールスサービスを担当するサービス・パーツ部門の事業所として、2010年9月に設立されました。

アフターセールスサービスは製品へのお客様の満足度に直接影響する非常に重要な業務です。しかしながら、当社の設立からの歴史的な事情で、サービス・パーツ部門は全国数ヵ所の事業所に分かれて業務をしておりました。部品の倉庫は愛知県豊橋市にあり、テクニカルセンターは茨城県日立市、トレーニングセンターは神奈川県横浜市、そしてマーケティングチームは東京都港区の本社に所在するという具合です。当社のビジネスにおいて非常に重要な役割を持つアフターセールサービスの部門が各地に分散して業務を行なうということは、効率上もよくありませんし生産性も上がりません。さらに、人事上も異動などに制約がありました。

そこで、これからの20年、30年という長期的なビジネスを考えたときに、最高のパフォーマンスを発揮するにはサービス・パーツ部門が一ヵ所の事業所に結集すべきという結論に達して、統合した機能を有する事業所を新たに設立するという決定がなされました。そして、新設する事業所をもっとも有効に機能させるためには、主要マーケットである首都圏に近接して設けるべきという基本方針が決まりました。

この新設する事業所には、後で述べるように4つの事業を行なうための施設が必要であり、そのためには約70,000㎡の敷地が必要となります。4つの事業を成り立たせるための立地条件を満たして、かつ約70,000㎡の平坦な敷地を確保できる土地探しを2008年に開始しました。首都圏内の10箇所以上の候補地の中から、ここ千葉県習志野市茜浜がもっとも条件を満たす最適地ということで2009年に選定しました。

敷地を確保して建物を建築していく過程では、千葉県や習志野市の関係部署からさまざまなサポートをいただきました。その結果、建設工事は非常にスムーズに進んで、予定通りのスケジュールで竣工、引渡しを完了することができました。サポートをしていただいた関係機関には、改めて御礼を申し上げたいと思います。

Q 事業所の事業概要について教えてください。

事業所には大きくわけて4つの事業があります。

(1)部品の物流
車のサービスを行なうときに使用する部品をドイツから輸入して在庫し、各販売店から受けた注文にしたがって全国へ毎日発送する業務です。そのための大きな物流倉庫があります。倉庫は約32,000㎡の広さがあり、ほぼ正方形の形状ですので理想的な効率のよいレイアウトが実現できています。

(2)トレーニングの提供
全国の販売店のスタッフのみなさんに技術的なトレーニングや販売技能トレーニングなどを提供しています。車に触れて実技訓練ができる施設や座学教室を備えた最新式のトレーニングセンターがあります。

(3)技術サポートの提供
市場で当社の製品に技術的に難解な問題が発生した場合に、販売店と一緒になって問題の分析と解決と行なうための最高レベルの診断機器を備えたテクニカルセンターがあります。

(4)マーケティング
当社の車のすべてのお客様に末永く乗り継いでいただくためのさまざまな施策  を考えて導入していく業務です。マーケット調査やその結果に基づくニーズにあったプログラムの立案や販売店の業務のサポート、車のアクセサリーの開発や販売促進のツールの作成などを担当しています。

事業所には当社の社員が約120名、協力会社の社員が約110名の合計約230名の従業員が勤務しています。

Q アフターサービス拠点の立地としての千葉県の優位性

当事業所は、弊社が販売している乗用車のアフターセールスサービスを統括する拠点です。そして、主な業務については事業所の事業概要で紹介しましたが、その中でも中核の業務は部品の物流とトレーニングの提供です。

まず物流ですが、物流で重要な要素は、いかに効率のよいサプライチェーンを構築するかということです。サプライチェーンというのは物の流れのことです。当社の部品のサプライチェーンを見てみると、ドイツの本社倉庫からは海運あるいは空輸で日本へ輸送してきます。そして、当社の習志野倉庫でいったん在庫したあとに全国の販売店へ配送します。

千葉県は成田空港を抱えており、東京港や横浜港からも近距離にあるため、ドイツから習志野の倉庫への国際運輸にとっては、非常に良い立地にあります。また国内配送を見たときにも、千葉県は立地上の優位性を備えています。つまり、習志野を通る東関東高速道路が全国への高速道路網に直結しているためにスムーズな陸送を行なうことができます。さらに、九州や北海道のような遠隔地には羽田空港からの航空便を使って配送するわけですが、羽田空港へのアクセスも首都高速湾岸線を使うことで短時間に行なうことができます。

そして、当社の部品の最大のマーケットは、東京を中心とする首都圏です。ですから、首都圏への部品供給のサービスを強化することはお客様の満足度の向上、販売向上に直結します。東京から至近距離にある習志野に倉庫を構えることで、それまでは一日に1便しかできなかった首都圏への配送を一日2便に増やすことができ、お客様へお届けする配送時間の大幅な短縮を達成することができました。

次にトレーニングの提供の面から見てみます。トレーニングセンターに求められるものは、1つは充実した施設であり、もう1つはやはりアクセスの良さです。習志野事業所は土地、建物の広さに余裕があるために、トレーニングセンターも十分な広さを確保することができました。車をそばにして実技訓練ができる教室が3つ、そして座学ができる教室が3つという構成で、それまでの横浜の内陸部にあった狭いトレーニングセンターに比べて大幅な施設の拡張と充実を図ることができました。これは千葉県の習志野に平坦で広い土地が確保できたがゆえに実現できたことであり、これも千葉の優位性といえると思います。

次にアクセスについてですが、全国約200箇所の販売店のスタッフの人たちがトレーニングを受けるためにトレーニングセンターにやってきます。参加者の数は年間で延べ3,000人以上になります。これらの参加者のうち、約半数は車で来所し、残りの半数は公共交通機関で来所します。車での来所の場合は、高速道路のインターチェンジから約10分で事業所に到着することができますので、非常にアクセスが良いといえます。一方、公共交通機関で来所の場合は、最寄の駅がJR京葉線の新習志野駅になるわけですが、東京駅からは直通で来ることができます。そして、駅からはシャトルバスを運営していますので、この場合もアクセスには問題ありません。

Q 今後の習志野事業所の活動方針について教えてください。

今後の習志野事業所の活動方針についてお話します。

まず第一に、事業の安定です。まったく新しい場所で新しい施設をもちいて事業を展開し始めたばかりですので、まずはこの事業の安定化を図ることを最優先で考えています。

次には、地元との結びつきの強化です。いくつかの候補地の中から千葉県の習志野市のこの土地を選んで進出してきたわけですので、このご縁を大切にしていきたいと考えています。

千葉県や習志野市のさまざまな活動や行事にも、できるだけ参加したり協賛させていただくようにしていますし、近隣の企業の皆さんとも協力しながら地元の活性化に貢献していくようにしています。新規雇用の機会ができた場合にも、できるだけ地元の方の採用を優先するようなことも心がけたいと考えています。地元との結びつきをしっかりと持って事業を推し進めることがビジネスの安定にはとても大事だという認識は、これからも変わることなく持っていきたいと考えています。

代表者 代表取締役社長兼最高経営役員(CEO) ニコラス・スピークス
所在地 東京都港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル
電話 03-6369-7200
設立 1986年1月
事業内容 自動車とその関連製品の輸入・販売及びサービス
URL http://www.mercedes-benz.co.jp/
メルセデス・ベンツ日本株式会社 習志野事業所
代表者 代表取締役副社長 マークオリバー・ナンディー
所在地 千葉県習志野市茜浜3-7-1-2
設立 2010年9月
事業内容 自動車のアフターセールス全般

2011-10-11